侍を語る記

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歴史瓦版本舗伊勢屋が提供する「史跡と人物をリンクさせるブログ」

2019-03-01から1ヶ月間の記事一覧

武功の兄弟、茶を末代に伝えんとす その2

一方、天正12年(1584)、末弟の政重は小牧長久手合戦に従軍し、家康から感状を賜るほどの戦功を挙げた。 愛知県長久手市岩作色金 色金山歴史公園 徳川家康床机石ともかくも、その後、上林家は秀吉の下においても宇治茶を栽培し続け、茶の湯文化の一翼を担う…

武功の兄弟、茶を末代に伝えんとす その1

天正10年(1582)6月2日、泉州堺を出発した徳川家康一行は京都を目指すが、茶屋四郎次郎から本能寺の変報を受けて、一路三河への脱出を敢行することになる。この時、山城宇治在住の上林久茂(かんばやしひさもち)なる者が、家康一行を手引きしたとされる。 …